自治公民館活動
  
@事業名
  「世代間交流発表会・シンポジウム」 その他
A事業の目的
 私たちの住み慣れたみずほ区は、団地造成後三十年を経て桜並木の美しい誇りの持てる里に成長した。 春には満開の桜花の下に区民が集う「桜まつり」、 夏は先祖の御霊を迎えて集う慰霊祭など区民総出のイベントに、成人してみずほ区を後にした子ども達が孫達を連れて里帰りし、昔日の賑いを取り戻す。
 しかし、少子高齢化の波は、みずほ区に逸早く押しかけ、平成14年4月現在の高齢化率(65才以上)は38.2%と4人に1人と高率を示している。 加えて、核家族化の進行により、 高齢者・一般成人・未成年者等、異世代間の意志の断絶を生み、家族や地域によって受け継がれてきた、古き良き文化や価値観が伝承されにくくなってきている。
 そこで、高齢者や未成年者を含む各世代の人達が一堂に会し、年齢層を越えてコミュニケーションを深め、お互いに理解し合い認め合い教え合う 【世代間交流発表会】を、生涯学習まちづくり・福祉のまちづくりの一環として実施することは意義深いと思われる。 少子高齢化・核家族化を乗り越え、豊かな心を育み、やがては心身ともに健康な人の「ひとり一人がきらめく地域」に再興を期したい。
B事業の実施主体
●「みずほ区世代間交流発表会」⇒みずほ公民館
●「伊左座校区世代間交流会」⇒ふれあいフェスタ伊左座(生涯学習校区ゾーン事業)
C連携・協力機関・団体等
●「みずほ区世代間交流発表会」⇒みずほ公民館独自活動
●「伊左座校区世代間交流会」⇒ふれあいフェスタ伊左座、水巻町教育委員会
D事業予算
発表者賞品等2万円程度
E事業内容
 「みずほ区世代間交流発表会」
☆大会テーマ
●発表者募集要項 自由応募
 ◎発表テーマ 【私が大切にしていること】「友人」「私の家族」 ※その他自由
 ◎募集人員  @小中高生の部 A成人の部 B高齢者の部  各1〜2名程度
 ◎発表時間  1人5分以内
●発表者・・・@小学6年生 A中学2年生 B高校3年生 C成人 D高齢者
●発表・シンポジウム
 小学生が地球を救うためにゴミ減量を訴えた後「小学生が大きな問題を訴えたが、高校生の自分は友人という小さなことを発表するので恥ずかしい」と言って、 聴衆を笑わせ会場の雰囲気を一気に和らげ和やかに進行した。夫が入院して初めてその有りがたさが分かったと言う女性の発表等は人をうなづかせ会場を魅了した。
 個人発表の後、発表者をパネラーとして登壇してもらい、シンポジウムを開催した。会場の雰囲気は和やかな中にも緊張感で盛り上がりを見せていた。 コーディネーターがパネラーの緊張をほぐすため、一人一人に感想を聞くと「はじめのうちは恥ずかしかったが、慣れてきて自信がでてきました」など活発に述べていた。 その後、発表内容から「環境問題」「健康問題」「人権問題」そして「人として大切なもの」を取り上げ、パネラーから活発な意見が出た。小学生が取り上げた環境問題では、 地球温暖化防止や家庭からの排水を少なくしようという意見、 その他、家族の大切さや健康・生命を大切にしなければならない等、建設的意見が多くだされた。
 参加者を交えての世代を越える質問の時間では、小学生からの「みずほ区のいいところは何ですか」という問に、高齢者の方から「ゴミが落ちていないところです」 など適切に答えていただいた。子ども達の目がしっかりと自分の足元に向けられていて頼もしく感じた。 最後に、コーディネーターからの「人として大切なものは何ですか」の問には「自分や家族や友人が大切」「思いやりのある社会や生命を育む地球が大切」と広がりをみせ、 結局『一番大切なものは自分の生命である』そして『自分を大切にすることは、人を大切にすることになる』という結論に到達してシンポジウムの幕を閉じた。
「伊左座校区世代間交流会」(ふれあいフェスタ伊左座)
 水巻町教育委員会生涯学習課が進めている生涯学習校区ゾーンの事業として、みずほ区で実施した『世代間交流発表会』を伊左座校区に拡大して開催した。
☆大会テーマ
●発表テーマ 【私の一番大切なもの】
●発表者   @未成年・・・小5名、中3名 A成人・・・3名 B高齢者・・・3名
●発表会場  水巻町南部公民館 大ホール
●発表・シンポジウム
 発表の皮切りは、小学3年生の「あいさつは魔法のことば」だった。壇上の演台から顔だけ出して発表する可愛い姿に見入り、 内容に会場は高齢者も若い人も、大きな拍手を送った。続いて登場する小学生4人の訴えに聴衆はシーンと静まり聞き入っていた。 中学生の「健康・時間・平和」は現代人の生き方に警鐘を鳴らすものだった。成人の部では「先祖崇拝から生命尊重の精神が根づく」 「大人の神仏崇拝の姿で子どもに祈ることの大切さを教えている等、 教え諭すような発表が続いた。発表者は、「壇上からの発表は初めての経験で自信がつきました」と笑顔で語った。
 続いて行ったシンポジウムでは、私の一番大切なものは、「挨拶」「家族」「健康そして心の健康」「人のために祈ること」等について、 会場を巻き込んで意見が交わされ、結局は『自他の生命が大切である』とまとめられた。
☆みずほ区桜まつり(住民が集って歓談し交流する場として)
☆初盆慰霊祭・盆踊り(先祖を敬い生命の尊厳を考える場として)
☆敬老の日祝賀会(高齢者に感謝し敬う心を伝える日)
☆地域福祉活動(独り暮らし高齢者の福祉・小中学生交通指導・登下校時の見回り・小学校との交流・連携)
☆「みずほ区だより」による住民の啓発
F見えてきたこと
(1)環境が美しく(県の環境衛生表彰受賞)
 ・桜並木の下に花を植えて世話をする人
 ・道路や公園の除草・清掃をする人
(2)コミュニケーションの広がり
・挨拶が元気で明るくなってきた
・町角会議が多くなった(井戸端会議)
(3)地域の安全は地域で
 毎朝、通学路の横断指導・見回りをする人が1人から3人、4人と広がっている。
 高齢者や小学生への声かけが多くなった。
G今後の課題
@「世代間交流発表会」を小中学校の授業として位置づけ、町内に広げ継続実施できるよう検討中である。
A社会福祉の観点から、自治公民館活動の一環として「地域の福祉は地域で」
 「地域の子どもは地域育成する」という意識を高め活動を広めていくことが必要である。
世代間交流発表会(みずほ公民館) 世代間交流発表会
(ふれあいフェスタ伊佐座)
世代間交流発表会・シンポジウム
※問合せ先:水巻町中央公民館 TEL(093)201-4321

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