U 青少年教育
 
1.事業名
杷木町青少年育成事業
2.事業目的
子どもたちに、郷土の恵まれた自然、誇るべ き歴史町民によって引き継がれている伝統や文化を通じ、一人ひとりに豊かな人間性を培うと ともに個性を尊重し、家庭、学校、地域社会が連携しながら、未来を拓く確かな学力、主体的、 自主的に行動するための資質や能力を身につけさせることを目的とする。
3.事業の実施主体
杷木町教育委員会社会教育課
4.連携・協力機関・団体
各地域コミュニティ協議会、町内アンビシャス広場、杷木町文化協会、町内小学校、県立朝羽高校
5.事業の予算
288,000円
6.事業内容
(1) わくわく体験
 昨年までは、「わくわく体験隊」という名称で年度始めに隊員を募集し、 1年間通して6つの体験を行ったが、昨年は隊員が9名しか集まらなかったことや、財政面を考え、今年は活動毎に募集した。
@ カヌー体験教室
・1日目 県立朝羽高校プールで体験
・2日目 筑後川(原鶴温泉近く)で体験
 今年、初めて取り入れた体験で講師・指導は朝羽高校カヌー部顧問・部員にお願いした。
A クリスマスリース作り
 かずら、柊の葉、松ボックリ、檜の葉、など野山にあるものを使ったリース作り。
(2)  わくサタクッキング教室
  昨年までは、25〜30名の募集に対して、学年の制限をしていなかったことで、多い時には7〜80名の応募があり抽選で、 半数以上の子どもを落とすのに心苦しい思いをした。今年は、その反省をふまえて、年間高学年2回、低学年2回実施した。
 @ 楽しくおいしいお弁当作り(高学年25名)
 A クリスマスケーキ作り(高学年23名)
 B 地元の野菜を使った中華まん(低学年27名)
 C あったかいおやつ〔ピザ〕(低学年32名)
 
(3) 文化ふれあい体験
@ 陶芸教室
・1日目 作陶:自分の好きな形を作る
・2日目 絵付け:いろんな色で絵を描く
 最初、32名の応募があったが、作業場の広さの関係で抽選により20名を選んで実施した。講師は、小石原焼の太田剛速先生に 依頼した。
陶芸教室1日目:作陶している様子
A 三味線体験
講師は町の文化協会の方から紹介いただき大宰府市本篠流本篠秀歌先生に依頼した。子どもたち全員、三味線は始めての体験であっ たが、4日間の練習で、「さくらさくら」「黒田節」の2曲弾けるようになり、町の文化祭で発表体験として演奏することができた。
三味線体験:町民文化祭にて発表体験の様子
B 凧つくり凧あげ体験
 昨年は、凧つくりまでの体験であったが、作品を持ち帰って本当に揚がったかどうか不 安だったので、今回は凧揚げまでを体験とした。実際、高く揚がったが、凧の中骨が折れ たり、紙が破れたりした子もいたので、次回への課題が見つかった。
凧つくり体験:作品の完成
(4)各コミュニティ支援活動
 3年前、町内4地域にコミュニティ協議会が設置され、"自分たちの地域は自分たちの手で"を合言葉にはじまった。
@杷木コミュニティの野外・文化体験活動
 最初に、杷木神社で昔から伝わる無病息災祈願の「夏越し祭り」に参加する。この後、筑後 川の支流である赤谷川で水遊びと手づかみの魚取りに挑戦し、ハヤとオイカワが約20匹とれた。
 夕食は初めての竹メシ作りの体験ととってきた川魚の塩焼きを食べた。

A松末コミュニティのサマーキャンプ
 今年で3年目のサマーキャンプであったが、初めて近くの川の水生生物調査をとり入れた。
 夕食は、国際交流でスリランカカレーと竹メシ作りを行った。
杷木野外・文化体験:竹メシ作りの様子 松末サマーキャンプ:テント設営の様子
7.事業の成果
今年度は、「地域で子どもを育てる環境の充実」をかかげ、 町の青少年育成事業の体験数は少なくなったが体験活動を通して地域の人と触れ合える機会をもてたこと。 そして、各コミュニティ協議会を中心に地域の人が子どもたちを見守り、育成する土台ができつつある。
8.今後の課題
市町村合併により、自分たちの町が新市の周辺部にならないためにも、地域の青少年育成がますます重要となってくる。
また、子どもたちにいろんな体験を教えてくれる地域の人材発掘とその人材を地域間で共有していくことも今後の課題である。
問い合わせ先:朝倉市教育委員会杷木分室(旧杷木町教育委員会)
    TEL 0946―62―0178

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