4.ホタルの放流の取組み |
当吉井町と嘉麻市が文部科学省の心の教育の指定を3年前に受け、当地区の江南小学校の3年生がホタルの幼虫の飼育をしたのが始まりです。 |
3年前、1回目の幼虫の放流は、鯉ヘルペスの発生により水路の水を全面的にストップした為、失敗に終わりました。 |
さて、それから2年目の取組みが始まったわけです。やはり3年生の子どもたちで幼虫の飼育をしていただきました。 |
10月でしたか、吉井町商工会と3年生の保護者が中心となって、江南スクールネットの方々の協力でホタルの放流地の環境整備を行いました。周辺の草刈りゴミ等、軽トラック数台分を回収しました。 |
いざ、幼虫の放流時期になり、いざいざと心を踊らせていました。ところが水がないのです。 |
地区の中央を流れる北新川が冬場河川の改修工事の為、この秋も2週間ほど水を止めるとのことでした。そうなりますとホタルの餌となるコヒナ(川二ナ)が死滅してしまいます。 |
私たちホタル会員は、まず水の確保が大命題になりました。ちょうど3年生児童の父親数名が、江南小PTA役員OBとしてそろっていて、そのつながりから「水を出してみよう、やってみよう」と言う声があがりました。父親7人母親4人、井戸を掘ることになり会館の管理者、責任者の方の同意を得てユンボで掘り進み、機械の届かないところは人力で約5mほど掘り進んで、水の確保を見たところです。 |
届かない所からは、ユンボの先に20リットルのバケツ2個をチェーンで吊り下げ、砂・土を運び上げる人海戦術でした。水の確認後は、収水をしながらの悪戦苦闘でした。 |
掘り出した石、砂は作業前に改修工事をしていた元の池の改良整備に生かし再利用し、立派な池へと生まれ変わりました。 |
池の中央に深みを作り、木の株を配し池らしくしました。上流部は、石と砂を敷きせせらぎを作り、酸素の吸収を図りました。 |
下流部は、水を確保するためゆるやかな流れにし、止水の為無数の大小の石を配置しました。 |