(1)事業名 「世代間交流」 |
@七夕飾り(子育て学級での三世代交流)
A次世代に残そうおばあちゃんの料理(家庭教育学級での食育講座)
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(2)事業の目的 |
わが国の子育ての現状は、都市化、核家族化、少子化、地域における地縁的なつながりの希薄化により、家庭の育児力、教育力が低下しているという「子育ての環境の危機」にある。
そのような中、子育て中の親と地域の人たちが出会い、子育ての伝承、生活の知恵、文化の継承を通して、地域コミュニティを再構築し、相互扶助の精神にあふれた地域で、子どもたちを育んで行けるよう、世代間交流を行っている。 |
(4)事業内容 |
@三世代交流による七夕飾り(子育て学級による取り組み):2時間
*お母さん(子育て学級受講生)とおばあちゃん(公民館受講生)との子育て談議 |
・お母さんから(家庭のこと、夫婦のこと、子育てのこと、姑のこと)など今困っていること、悩んでいることを話す。
・おばあちゃんから子育ての知恵や昔の子育て、苦労話を聞く。 |
*子ども、お母さん、おばあちゃんによる七夕飾り |
・幼児は、折り紙や短冊に絵などを書く。
・母親、高齢者、保育士は、子どもの幸せを願った短冊を書き、飾りを作る。
・材料費は子育て学級生の自己負担。
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※子育て学級とは、2、3歳から就学前までの子どもを持つ親、その家族を対象とし、子育てに関する事柄を色々な角度から学習し、親同士の交流を図る。
5月〜7月までの毎週火曜日、2時間の10回講座で、保育士10名による託児あり。18年度受講生28名、託児23名。 |
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(子育て談議の様子) |
(七夕飾りの様子) |
A次世代に残そうおばあちゃんの料理(家庭教育学級での取り組み):2時間
*お母さん(家庭教育学級生)とおばあちゃん(公民館受講生)との調理実習
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・9月に「おはぎづくり」、12月に「お煮しめ(お正月料理)づくり」。
・先輩お母さんたちから料理を習いながら、普段馴染みの少ない料理のコツ、子育てのコツ、夫婦円満のコツなどいろいろな知恵を拝借する。
・材料費は家庭教育学級生の自己負担。
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※家庭教育学級とは、小学生の保護者、家族、家庭教育に関心のある方を対象に、一人で悩まないための仲間作りと情報交換の場の学習会を通して、子育てに必要な知識と感性を養う。5月〜3月までの月1・2回の2時間。18年度受講生41名。 |
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(調理実習の様子) |
(5)世代間交流の成果(受講生、高齢者の感想より) |
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・交流を通して子育ての不安が解消し、子育てが楽になった。
・親子づれ、高齢者に対する接し方が変わった。
・人に優しく、感謝の気持ちを持つようになった。
・公民館に来易くなった。 |
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(6)事業名 「子育て支援センターとの連携事業」 |
@平成15年度「子育て講座」
A平成16年〜18年度「親子コミュニケーション講座 」 |
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(7)事業の連携先 「直方市地域子育て支援センター」
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平成14年4月に中央公民館と同じ敷地内に設置され、年齢別の子育て広場、子育て相談、育児講座を行っている。17年度の来館者は、5,677人。
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(8)連携の動機
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子育て学級終了後、子育ての悩みや知識を分かち合う仲間ができ、引き続き学びながら健やかに育てたいという要望から開設した講座で、より効果的なものとするため、親子の集まる支援センターとの連携により、交流の輪が広まり、講座の内容を支援センターの子育て広場に取り入れる。また、お互いの事業を知ってもらう機会になる。 |
(9)事業内容 |
@平成15年度「子育て講座」(6回講座) |
・ねらい…親子で参加することにより気分転換と子育て中の親との交流。
・対象者…就学前の親子・その家族 ・参加者…延べ188名
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講 座 |
講 師 |
参加者 |
8月 |
「音楽劇〜赤ずきんちゃん」 |
音楽劇団 ピュアニスト |
親子63組 |
10月 |
泥粘土遊び(2回) |
公民館職員・支援センター職員 |
親子56組 |
11月 |
わらべ歌で遊ぼう |
古賀子どもの本交流会 草野三保子氏 |
親子24組 |
12月 |
〃 |
〃 |
親子24組 |
3月 |
親子でリズム遊び |
音楽教室講師 菊池久美子氏 |
親子45組 |
A平成16年〜18年度「親子コミュニケーション講座」 |
・ねらい…音遊び、リズム遊び、劇遊びを通して親子のスキンシップ、語らいの増加、基本的な運動機能の発達、孤独・引きこもりの予防、喜びや感動の発見、自主性、自立性の促進を目的とする。そして、講座の中で得たもの(手遊び、歌遊びなど)を自分の子育てに生かし、仲間同士のコミュニケーションの向上を図る。また、仲間とひとつの物語を表現し、発表する場を設定することにより、達成感と今後の意欲の醸成に資する。
・対象者…就学前の親子・その家族
・講師…音楽教室講師 菊池久美子氏
・内容…音遊び、リズム遊び、劇遊び、手遊び、まねっこ遊び等
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年 度 |
講座回数 |
参 加 者 |
発表の場 |
16年度 |
7月〜2月 9回 |
延べ269組(596人) |
公民館まつり(ステージの部) |
17年度 |
5月〜2月11回 |
延べ378組(836人) |
公民館まつり(ステージの部) |
18年度 |
7月〜11月6回 |
延べ184組(401人) |
のおがた子どもすくすくフェスタ |
・参加者…延べ1,833人 |
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(親子でコミュニケーション講座の様子) |
(のおがた子どもすくすくフェスタ・ステージの様子) |
(10)連携の成果 |
回を重ねるにつれて、親同士の会話も増え、親子で友達が増えている。公民館まつり、すくすくフェスタのステージに立って、やり遂げた達成感と自分たちにもできるという自信ができた。また、今回の「第1回のおがた子どもすくすくフェスタ」は、受講生たちが実行委員として企画、立案した。受講生の増加が図られた。 |
(11)これからの課題 |
・今回の交流は、高齢者大学受講生であったが、公民館には色々な世代の方が受講されているので、異世代の方達との交流を通して、子育ての環境を整えていく。
・子育てに関する事業を教育委員会の学校教育課、生涯学習課はもちろん、子育て支援センター、健康福祉課、企画調整課など市長部局との連携も強化していく。
・今までの、行政が企画したものを一方的に受講する受身ではなく、すくすくフェスタのように自ら参画し、市民協働で作り上げる講座への方向を鮮明にしていく。
・今回のような講座、子育て学級や家庭教育学級の他に家庭教育支援総合推進事業として妊娠期講座、明日の親となる中・高校生のための子育て講座を行っている。これからも、家庭教育支援のための講座の一層の充実を図っていく。
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