U 青少年教育
2 三又地区における防犯パトロールの取組について 大川市 三又校区青少年問題協議会 会長 後藤 勇

@事業名 
「三又地区における防犯パトロ−ルの取組みについて」

A事業の目的
 三又地区は、世帯数1,700世帯、人口5,500人の7地区からなる農業中心地であります。
 22年前全国的に、中学生を主体とした問題が発生し、当地区の中学校において、人身事故が発生し、この事故をきっかけに防犯協会(区長会)の提案で、「現下の青少年問題について」というテ−マで青年層を中心に会議を開催し、青少年についての諸問題の把握と対策、地域としての取組み、行政等への要望等について討議がなされ、青少年の諸問題に対処できる機関が必要であるとの認識により「青少年問題協議会」を発足させた。

B事業の実施主体
 三又校区青少年問題協議会(役員会15名、常任委員会39名)

C連携・協力機関・団体等
 三又コミュニティ協議会、防犯協会三又支部、区長会、公民館長会、小・中学校、小中学校PTA、子ども会育成会、こども110番の家、消防団、高齢者の会、婦人会、幼稚園、保育園、少年補導員、主任児童員、保護司等

D事業予算
 コミュニティ協議会より12万円の補助があり、防犯グッズ等を購入し活動を行っている。

E事業の内容
 事業計画に基づき、次のような事業に取組んだ。
(1)地区懇談会 
 全世帯を対象に、7つの公民館ごとに開催し、防犯パトロ−ル・安心・安全な街づくり・あいさつ運動の推進、子どもの下校時の見守り活動、携帯電話によるいじめに対する取組み、参加者へのアンケ−ト調査による実態を調査し、解決に向けて取組んでいる。
(2)防犯パトロ−ル
 平成16年頃から子どもたちの危険な状況、更には、地域での不審火が多発したので、平成17年4月から、三又全地区において毎月11日に1班3〜4人で「防犯パトロ−ル」を実施することとし、現在まで活動している。
(3)ワ−クショップ
 福岡県地域防犯活動モデル事業の指定を受け、6月から12月にかけて3回の「ワ−クショップ」を開催し、安心・安全の街づくりを目指し、防犯対策について協議し、防犯パトロ−ルにおいて、危険箇所の確認、情報交換を行い、防犯マップを作成し、地域ごとの問題点を整理し、地域に根ざした活動として続けている。
(4)パトライト装備車による巡回指導
 防犯パトロ−ルに加えて、警察の許可を得て、毎週土曜日の夜、パトライト装備車による巡回指導も行っている。
(5)こども110番の家の取組み
 こども110番の家として、現在97軒協力いただいているが、生徒と一緒に下校しながら子どもたちと一緒にお願いし、新たな110番の家を増やし住民に対して、子どもは地域のみんなで守るという意識を高めている。
(6)青少協運動のPR
 三又校区民体育大会における地域安全推進大会において、青少協の取組みについてアピ−ルを行い、協力を要請した。
(7)講演会
 地区全体での講演会を計画し、今年度は、「携帯電話の利点、危険性について」というテーマで講演会を開催し、参加者に対していじめ等について提起した。
(8)青少協だよりの発行
 青少協だよりを定期的に発行し、地域住民の防犯に対する意識を高め、安心して住める街づくりを目指している。

F事業の成果
 地区全体で長年取組んできた青少年問題協議会での取組みが、現在の防犯パトロ−ル、子ども110番の家、あいさつ運動等に生かされている。
懇談会等を開催することで、参加した人たちが、防犯を身近な問題として捉え、防犯意識が高まり、子どもたちを地域で守るという意識が高まった。

G今後の課題

 今後は、地域が一体となり協力して防犯活動の体制づくりをしていかなければならない。
 特に、各地区の区長、公民館長が地域のリ−ダ−となり、地元の青年層を取り込み、組織を確立させ、防犯活動の意識を高め、安心・安全な街づくりに努めなければならない。
 更に、高齢者の会、婦人会等と連携を密にし、登・下校時間帯の見廻り等を徹底し、確立させ、防犯パトロ−ルについても、回数を増やしていけるように、より多くの方々が参加できるようにPTA、子ども会育成会等に協力要請する必要がある。

地 区 懇 談 会 防犯パトロ−ル
「地 区 懇 談 会」 「防犯パトロ−ル」
ワ−クショップ風景 防犯マップ作成中
「ワ−クショップ風景」 「防犯マップ作成中」
防犯のぼり設置 パトライト装備車の出発式
「防犯のぼり設置」 「パトライト装備車の出発式」
地域安全推進大会でのアピ−ル  
「地域安全推進大会でのアピ−ル」  

問合せ先
三又校区青少年問題協議会事務局(三又コミュニティセンタ−内)
大川市大字中古賀208−1
TEL 0944−86−2792
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