市町村のページ<特集−子どもの居場所づくり>

中学生と大人が共に学ぶ「なんちゅうカレッジ」
春日市         
春日市立春日南中学校の「なんちゅうカレッジ」は開設して3年が経ちました。
本年度は12月4日(土曜)に、盛大に「カレッジ祭」を開催し活動の報告を終えました。
この間 受講者の述べ人数は 中学生300人 地域310人になりました。
「なんちゅうカレッジ」概要
【1】 形   態 土用学校 毎月2回 隔週土曜日 午前中2時間開講
【2】 開   設 平成14年11月
【3】 開催場所 春日市立 春日南中学(校外のケースあり)
【4】 講 座 数 例年20講座前後で通年継続講座(16年度は15講座)
【5】 開講期間 6月より12月
【6】 受 講 者 中学生および地域居住者(校区外も可)
【7】 講   師 校区内居住所中心に依頼(校区外、市外あり)
【8】 報   酬 なし
【9】 運営主体 なんちゅうカレッジ委員会(PTA経験者主体で構成、校長・PTA会長は副委員長)
【10】 運営資金 地域受講者が 月額500円の協力金を拠出。生徒は無料
【11】 連   携 中学生およびPTA

 「なんちゅうカレッジ」は一言でいえば、中学校で開催する「土曜学校」です。

1ヶ月に2回、隔週ごとに土曜日の午前中2時間開講します。16年度は午前9時〜11時でした。 

【特徴】
なんちゅうカレッジ」は特記すべき幾つかの特徴を持っています。最大の特徴は
(@) 中学生と地域の大人が受講生であると言う点です。地域の人が中学生と席を並べて学ぶというスタイルを採っていることです。これによって中学生が社会ルールや大人とのコミュニケーション法を学び取るのではないか。地域の人は、中学生を理解し学校への関心を深めるのではないか?と一石二鳥をねらったつもりです
(A)

二つ目の特徴は運営主体にあります。運営しているのはPTAではありません。

地域組織でもありません。PTA経験者有志を中心に組織する「なんちゅうカレッジ委員会」です。もちろんPTAや学校と無関係に存在するものではありません。校長とPTA会長は、副委員長として参画するルールを設けています。

〔講座の構成〕
講座の構成は、生徒の意向を尊重しながら決めています。まず委員会で講座をリストアップします。これを生徒に提示して参加希望をとり、生徒の応募があったものだけを開催講座として決定します。16年度は21講座をアンケートにかけ、15講座が成立しました。こうして成立した講座について、地域からも受講希望者を募ります。地域は校区を原則とし、全世帯に募集チラシを配布します。16年度は110人。
〔講座内容〕
16年度の講座は以下の通りです。銀アクセサリー・陶芸・ステンドグラス・パソコン上級・パソコン初級・三味線クラリネットアンサンブル・演劇・マジック・手話・空手・サッカー・硬式テニス・囲碁・将棋
この他、1〜3月に1日講座を開催する予定。野鳥観察会が具体化しています。
〔講師依頼〕
開設講座が決定すると講師の就任依頼に走ります。講師数は講座のおよそ2倍初年度は45人、今年度も30人にお願いしました。毎年スタッフを感激させているのは、「子どものために」とお願いすると、無報酬にもかかわらず、断る方が居ないことです。
〔生徒の反応〕
16年度の参加率は20%でした。前年の30%から大きく減りました。これは講座数の減少が影響していると思われます。感想では80%の生徒が満足したと答え、今後も継続したいと応えた生徒は40%を越えています。

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