平成16年8月31日(火)北九州市の北九州芸術劇場において、県内各地から関係者約1,200名以上の参加者を得て、記念すべき第50回福岡県公民館大会が開催された。
開会行事の表彰式では、長年にわたり公民館活動に尽力し、功績のあった39名の公民館役職員と6館の優良公民館が表彰された。
公民館はこれまで、行政と住民が一体となって地域課題を解決していくための中核的な場として重要な役割を果たしてきたが、市町村合併や行財政改革が進む中、社会の要請に応えるための新たな対応が求められている。このことから、今回の大会テーマ「地域拠点としての公民館、その半世紀とこれからの展望」〜未来型公民館の在り方を探る〜を討議の柱として、記念講演、及び分科会が行われた。
午前中の記念講演では、「地域の学習拠点としての公民館」〜現状と将来〜と題して、文部科学省生涯学習政策局社会教育課ボランティア活動推進専門官の野沢和也氏から、教育を巡る国の動向、公民館の現状と振興施策等について分かりやすく説明いただくとともに、公民館の今後の方向性について示唆をいただいた。
午後の分科会では、テーマ別に3会場に分かれて行われた。
第1分科会は、「公民館の半世紀と今後の展望」というテーマで、シンポジウムを行った。4名の登壇者から、「人づくり・ネットワークづくり」、「地域住民参画型の公民館活動」について、現状分析と課題について発表いただき、質疑応答の後、「これまでの公民館活動の経緯から見る今後の展望」について提言を受けた。各登壇者からの提言をキーワードでまとめると、「多様性と連携」、「人づくりでまちづくり」、「不易と流行」、「意識改革と創意工夫」である。
第2分科会では、「地域の教育力と公民館」をテーマに2事例の実践発表があり、「子どもの居場所づくりを支援する公民館活動」、「他機関・団体と連携した公民館活動」について研究協議が行われた。
第3分科会では、「人権教育と公民館」をテーマに2事例の実践発表があり、「人権意識の高揚を目指す公民館活動」、「共生社会の実現を目指す公民館活動」について研究協議が行われた。
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