市町村のページ 〔特集:公民館と子どもたち〕

地域子ども教室
子どもの居場所みんなでつくりませんか
北九州市修多羅市民センター
平成16年度北九州市では、文部科学省の委託事業として 「地域子ども教室推進事業」が市内18ヵ所で実施されています。
 「すたら放課後ルーム」は修多羅市民センターで、平成16年5月に始まりました。センターは5年前、修多羅小学校校区にオープンしました。校区は若松駅、若松市民会館、商店街など、交通・文化の要所です。洞海湾沿いの新興大型団地と、高塔山側の旧住宅地とに国道199号線で分かれています。
 センターの運営は「修多羅校区まちづくり協議会」に委託されています。「まちづくり協議会」は子どもたちに水曜日の放課後は「放課後ルーム」に行くようにと呼びかけたり、「見守りボランティア募集」のちらしを自治会で配布するなどのバックアップをしています。また、会長自らが、ボランティアとして子どもたちの指導にこられます。

 「すたら放課後ルーム」の目標

  @社会生活のルールを教える。

  A子どもを外で遊ばせる。

  B体を使った遊びを体験させる。

  C子どもたちの縦集団をつくる。

  D季節行事を取り入れる。

 この目標を元に、子どもの居場所づくりコーディネーターは毎月のスケジュールを決めます。

  例えば、□ダンボールや新聞紙を使った遊び □はがき作り(牛乳パックをリサイクル) □プランターでの花や野菜の栽培 □ふうせんバレー等々。 活動指導員・安全管理指導員・子どもの居場所づくりコーディネーター、ボランティア、そしてセンターの館長・職員、多くのスタッフが活動を見守っています。 初日、「ミニゲーム大会」に参加した子どもは1年生から6年生まで合計38名。ランドセルから宿題を取り出す子、すぐホールに駆けつける子、賑やかな子どもの世界です。 思いっきり遊んだ後は、ボランティアさんに「ありがとうございました」と言ってから、いっしょに帰ります。それぞれの家に帰るボランティアが近くの子どもを送っていきます。 「また来週!」子どもたちを見守るボランティアの姿がここにもあります。

  12月に保護者とボランティアと話し合いをしました。ボランティアも「スーパーで子どもによく声をかけられる」 「子どもはかわいい」「家まで送る間にお話がたくさんできる」とうれしそうです。
  保護者からは「センターに行くと力いっぱい遊ぶのでへとへとになって帰ってくる」「ボランティアさんが親身に指導してくれるので大変感謝している。」と言う声が多く、双方の信頼が高まりました。
 「子どもの居場所」と、そこを「大人の知恵と力を発揮できる所」としたい。そうすると子どもをかわいがる人が増え、ひとにやさしいまちになっていくと、修多羅市民センターは考えています。

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