平成17年9月8日(木)〜9日(金)に福岡市内の各市民センター、福岡市民会館において、
九州各地から公民館関係者約1,600名の参加を得て、第56回九州地区公民館研究大会が開催された。
近年、地域社会は高度情報化、少子高齢化などに伴い、新しい社会構造へ移行しており、住民の学習ニーズは、一層多様化・高度化している。
さらに、市町村合併や行財政改革が進む中、生涯学習・社会教育行政の方向性が問われている。
このようななか、生涯学習推進の中核的施設として、また地域づくり・人づくりの拠点としての公民館が果たす役割がますます重要になると同時に、
社会の要請や住民の学習ニーズに応えるための変革が求められている。
このことから、本大会のテーマを「変化する時代の公民館活動の在り方」〜何を守り、何を変えるか〜とし、分科会及び記念講演が行われた。
1日目(8日)の分科会では、テーマ別に8会場に分かれて行われた。
第1分科会「新時代の公民館運営」ではシンポジウムが行われ、コーディネーターに生涯学習・社会教育システム研究者の三浦清一郎氏を招き、
4名のシンポジストから、時代に対応した公民館活動の在り方についての意見が活発に出された。
2日目(9日)の開会行事の表彰式では、長年にわたり公民館活動に尽力し、功績のあった公民館役職員の方々に九州公民館連合会から感謝状(1名)を、
全国公民館連合会から表彰状(優良職員表彰3名、永年勤続職員表彰3名)が贈られた。
また、(株)イケダオフィス・ピオ代表取締役 池田茂樹 氏から「一期一会から一会一生へ」という演題で記念講演が行われ、明治維新を第1の価値観の転換の時代、第2は戦後、
現在は第3の転換の時代であり、自分とは何か、家庭や学校や地域はどうなければならないか考える時代であり、
それこそパーソナルアイデンティティの確立が求められるとの示唆をいただいた。
そして、閉会行事では、次年度開催の鹿児島県へ公民館旗が渡され、来年度鹿児島での再会を約束し、大会を終了した。
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