愛宕浜は、1995年の第18回ユニバーシアード大会で選手村として利用されたので知っている方もいると思うが、
福岡市の中心部から6km離れた新開発の住宅団地で、公園や人口海浜に隣接し、福岡ヤフードームや福岡タワー、
小戸マリノアの2台の観覧車が見え、近くには能古島行きの渡船場がある、環境に恵まれた人口6,200 2,200世帯の地域である。
我が校区はそのほとんどが埋立地に誕生した新しい街という特性をもっている。自治会も諸団体も無いゼロからのスタートだった。
その中で地域の皆が考えた街のテーマは【子ども達にふるさとを創ろう。】公民館も建設されていない中、ドッヂボール大会や夏祭り、
ウオークラリーを開催した。子ども会活動のなか「ジュニアリーダー」が誕生し、週五日制事業や校区事業で協力しだした。
公民館が出来た頃から、母親だけでなく「おやじの会」の父親も動き出し、街づくりの中核となり、餅つき大会、地引網体験、
紙飛行機・ペットボトルロケット大会等大活躍している。現在、放課後の子ども達の居場所として「あそびの城」があり、
大学生のボランティアや地域指導者に支えられている。又就園前の子どもと親の集う場「まりな広場」、
養護学校へ通う子どもとの交流サークル「あそびの会」、他人とのコミュニケーションを苦手とする子ども達を
心理学を専攻する大学院生がサポートする「LEGOキッズ」、障がい児の親の会「LEGO」、
そして全ての子育て支援を統括する「らこんて」等々様々な活動が、公民館を核としておこなわれている。昨年より防犯パトロールカーが日に3回、
ボランティアにより巡回し、子どもの安全を守る体制も整いつつある。
今年、愛宕浜小学校が開校10周年を迎え、開校時の児童が教育実習生として記念行事会場で迎えてくれた。
この街で育った子ども達が地域を動かす日も遠くない。創生期皆が蒔いた種が芽吹き、
育ち、結実しようとしている。このサイクルが未来につながり、子ども達の心の中に
【我がふるさと愛宕浜】と定着することを願わずにはいられない。
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