少子高齢化とともに急速に進む核家族化の波は、水巻町にも浸透し、多世代が一つ屋根の下で暮らす家庭は極端に少なくなりました。このことは、高齢者世代と成人世代、子ども世代等の世代間の会話を少なくし多世代家族間の中で育まれ学ばれてきた大切なものを受け継がれにくくしています。こうしたものが原因の一つとなって、家庭教育や社会教育を困難にし、基本的な生活習慣の形成を阻害し、社会規範の欠落となって表出し、懸念されている凶悪犯罪の増加や低年齢化等へと発展し社会不安を増大させています。
水巻町・水巻町人権教育研究協議会・水巻町青少年育成町民会議では、『第2回世代間交流発表会』と題し、高齢者・成人・若者・子ども等、異なる世代の人達が一堂に会し、コミュニケーションを深め、お互いの良さを認め合うことによって、世代間の人間関係を修復するきっかけとし、青少年の健全育成とふるさとの心豊かにときめく町づくりを目指すために発表会を実施しました。
町広報を通じて発表者募集を行い、募集チラシを全戸配布しました。発表会は2部構成とし、第一部では、小学生から大人までの発表者が『出会い』というテーマでそれぞれ発表を行いました。友達や命、人権の花、堀川との出会いなど、それぞれの世代の方々の異なる宝物を発表しました。小学生3年生の発表では、自分たちが大切に育てたひまわりの花の発表をしました。毎日水やりをして苦労して育てたことや、一つ一つの花が違って当たり前なんだという発表をしました。第2部では、シンポジウムを行い、それぞれの出会いについて意見交換を行いました。いろんな出会い、そしてその出会いから学んだもの等、お互いに認め合うことによって意見交換を行うことができ、充実したシンポジウムでした。また、町内の中学校の砧太鼓部のみなさんとコーラスひまわりさんにアトラクションをお願いしました。
世代間交流発表会を通して地域の方々が顔見知りになり、お互いのコミュニケーションを深めることができました。また、公民館が、地域の人々が集うコミュニケーションの場所であるということを再認識できた充実した発表会でした。
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